vol.4 『オールスターを振り返って』場内実況アナ 西山栄一
2006年09月29日

オールスター決勝戦 スタジオに出演して解説する西山アナ(司会:金澤博恵さん)
みなさん、こんにちは。
暑かった夏も終わり、ようやく気温も一段落といったところ…。
瞬く間に秋本番に入っていった感じで、〝時の過ぎるのは速い!(速すぎる!?)〟と
思わずにはいられません…。
花月園競輪場を舞台に行われた第49回オールスター競輪は長崎の井上昌己選手が見事
、GⅠ初制覇を成し遂げました。
今回は(といってもこれが初めてなんですよね!)オールスター競輪の中から印象に残
ったレース、選手…などを中心に書いてみようと思います。
オールスターというと前回の名古屋大会からポイント制の導入、予選2走の合計ポイ
ントによる勝ち上がりが大きな特徴になりました。
名古屋の時の準決勝進出結果を見てみると、20点前後のボーダーラインに20名前
後がひしめきあい、シード選手といえども予断を許さない…そんな状況だったですよ
ね。
今大会もそんなポイント争いになっていくのか?また地元勢は力を発揮できるのか?
…
オールスターは6回目の制覇もかかる神山雄一郎選手、ファン投票第1位の支持を受
けて、吉岡稔真選手の全冠制覇がいよいよ今回の花月園で達成されるのか?
見どころはたくさんあった開催だったと思いました。そのようなことを考えていまし
た。
そしてシリーズが開幕、初日から天気もよく晴れました。秋晴れの空でレースができ
たのは何よりだと思いました。レース観戦のコンディションとしても絶好でしたね。
初日は予選1が行われました。
前半のレースで勝利こそありませんでしたが、2~3着と注目の地元勢は確実に着に
絡んできました。
3Rの松坂英司選手、4Rの白戸淳太郎選手です。そして7Rで吉川誠選手が待望の
勝利を収めると9Rは南関の結束が光った競走になりました。
五十嵐力ー佐々木龍也ー中村浩士選手でまとまった一戦。打鐘から五十嵐選手が積極
的に仕掛けたのを見て、彼の“何としても主導権は取る!”という気持ちが伝わって
くるようでした。こうなって五十嵐選手が最終バック線をとれば、番手の佐々木龍也
選手の出番です。4コーナーで後ろを確認して、余裕があるように感じました。
ゴールはキッチリと追い込み、五十嵐選手も3着に粘りました。
佐々木選手にしてみれば絶好の展開で、シリーズ、いいスタートを切りましたが、ま
ずはホッとした気持ちの方が強かったのでしょうか?
余談になりますが、スピードチャンネルの直前展望番組に出演させてもらった時に、
地元注目選手で佐々木龍也選手の名前が出ていて、本当にこのレースがその時の話し
の現実のものになりました。
11Rは絶好調荒井崇博選手が捲って快勝(→この強さなら決勝戦までは堅いと思えま
したが…)、ドリームRは加藤慎平選手らしく、4角、2番手をキメたレースで、初日
ドリームを制しました。
3日目予選2の小嶋敬二選手の捲りは加速してからのスピードの凄かったこと!
あれが小嶋選手の力なのだと見せつけられました。
11Rは注目吉岡稔真選手が登場でしたが、峠祐介選手の先行に捲り不発、吉岡マー
クの合志正臣選手が最終4コーナー、冷静なコース選択から突き抜けて、上がりのバ
ンクレコードを更新する一戦になりました。
(今回は10秒台の上がりタイムもよく出ましたね)
準決勝A、Bは決勝をかけてキビしい競走の連続でした。
その中で“ゴールよく伸びてきたなぁ”という印象を受けたのが、8R準決勝B。五
十嵐力選手の打鐘先行に乗って高木隆弘選手が勝ったんですが、その高木選手に迫っ
た有坂直樹選手の直線入ってからの伸び方は今大会1、2を争ったといってもよかっ
た位ではなかったでしょうか?
サマーナイトフェスティバルを優勝してからの有坂選手は本当に安定感が増した感じ
を受けます。最終3コーナーからのコースどりも良くて(最終バック何といっても最後
方でしたからね!)、一皮剥けた有坂選手らしい競走だったのでは?
1着権利というのがもっとも大きい理由だとも言えますが、最後まで勝負する気迫を
見せてもらったレースという印象が残っています。
思いつくままに書いてみましたが、他にも記憶に残ったレース、選手はいっぱいあり
ました。
井上昌己選手のGⅠ初優勝で第49回の大会は幕を閉じましたが、オールスター競輪
は終わっても、レースはまだこの後も続いていきます。
気になったり、注目している選手がいたとして、この大会だけにではなく、たとえ結
果を残せなかった選手がいても、少し長い視点(あんまり長すぎる低迷は困りますが…
)で見守ることは必要かと思っています。
その見ていく期間が以前と比べると長くなっているように思う今の競輪界
(世代交代とか争覇クラスの戦国ムードなどとも言われていますが…)
ですが、優勝した井上選手をはじめ、新世代の芽は出てきている感じはします。
これからどんな競輪の勢力図になるのかは私もわかりませんが、その中に神奈川の選
手が加わってくれれば面白くなるし、ぜひ期待したいです。期待いたします!


天候に恵まれていた花月園オールスターも、最終日にきてあいにくの雨となりましたが、そんな悪条件の中、見事に最終ホームからのカマし逃げで井上 昌己選手(長崎・86期)がGⅠ初制覇の栄冠に輝きました。
今回の花月園オールスターは、決勝日にきて雨になりましたが決勝日も含め50,539人ものファンの方々にご来場いただきおかげをもちまして大盛況のうちに幕を閉じました。ファンの皆様、ありがとうございました!!




