花月園競輪場情報誌より  2007年10月7日掲載

         出場予定選手     



 今開催は若手に力のある強力先行が不在。器用に立回る自在型と、レースを熟知したベテランが数多く揃っているので、また違った面白さが見られそうだ。当然の如く混戦が予想されるので、好配当が狙える。
 その混戦を抜け出してきそうなのは地元の川口直人。捲りを主体に戦っているが、近況の安定感は抜群。地元戦はあまり良くない印象はあるが、ここは持前のパワーを発揮してV候補の筆頭に。
 佐々木省司はメンバーによって色々な戦法を使い分ける事が出来るので有利。今回も北日本には自力型も揃っているし、自分で捌いたり捲ったりしてもいい。後方に置かれる様なレースはしないので、見ていて安心感がある。強気なコメントもこの選手の特徴の一つ。
 佐々木と同じ北日本ラインだが、小田桐義継も総合力は上位にある。小田桐も今は何でもこなすオールラウンドの選手。今開催は前で戦う可能性の方が高いが、強力先行不在なら仕掛けるタイミングは逃さないだろう。
 先行はほとんどなくなったが川上真二郎も高いレベルで安定している。今回は関東の一番前で戦う事になりそうだが、ポイントとなるのが位置取り。あまり後方に置かれると厳しくなるが、中団以内をキープすれば、鋭く突っ込んでくる印象が強い。混戦に強いタイプなので面白い存在。
 川口直との連係の可能性もある長崎達也は先行力で勝負か。強力な同型が少ないので、思い切ったレースが出来そうだ。以前程の積極性がないのが気にはなるが、地元戦だけにいいレースをしてくれる事に期待したい。
 ベテラン鈴木博達は北日本の指令塔。若手をまとめる統率力があるので北日本の選手からの信頼は厚い。ただ、あまりに遠慮し過ぎて、3番手や4番手を回る事も多い。それがなければ、もっとチャンスは出てくる。
 鈴木博とは対照的に花嶋洋之は常に位置にこだわる。南関の好目標があれば、当然マークをするが、無ければ自分でガンガン前々へ行って飛び付く。昔からのスタイルを変えないのは立派の一言。
 諸田滋也もファイターだ。目標が無い時はしっかりと番手勝負に行くタイプ。今回は地元の自力型が力があるので、その番手もしくは3番手からチャンスを物にする。
 最後に若手の柿沼信也。とにかく徹底した先行振りは評価出来る。点数以上の活躍が今開催は期待出来るとみた。

 

 


佐々木 省司(青森)86期      自在で勝負

 決まり手には追込とマークしか付いていないが、まだまだ自力も備えている。良く特選でコマ切れになった時も「前では自力自在にやります」とコメントしている。
 常に位置取りを意識する。道中で後方になりそうだったら脚を使ってでも好位を取りに行く姿勢は感心する。『そこまで脚を使うのなら、捲った方がいいのでは』と思う位。しかし、そこは本人が一番重きを置いている処。そして、ファンにとっても安心感がある。
 今開催は誰かを目標にするのか自分でやるのかが微妙。コマ切れか先行が少ないレースなどは得意としているだけに迷う処だろう。いづれにしても、直線で伸びてきている姿は想像出来る。強気なレースをして、今開催を盛り上げて欲しい選手。

 

川口 直人(神奈川)84期      捲り強烈

 神奈川の大型先行として期待された川口も既に30才。成績を見て分かる通り、A級トップクラスの好成績を残しているので、そんなに悪くはない。しかし、この選手がA級でいくら活躍しても満足しないファン、関係者は多い。それは川口の本来の力が分かっているからこそ。本人もS級で活躍をしたいという気持ちは強いハズだ。
 近況の成績は1着づくし。これだけ勝てれば何も言う事はないが、決まり手が捲りばかりというのが気になる。それは本人もかなり気にはしているのであろうが。他地区で捲り勝ちするのはまだいい。それが地元となるとどうか。当然別線の警戒も強まるし、本人の緊張感も高まる。そんな中で得意の捲りパターンに持ち込めるかが鍵を握る。

 

 


南関東

 長崎−川口の二枚看板

 川口直人と長崎達也の二枚看板がいれば、かなり強力なラインが形成出来る。決勝で2人が並ぶ可能性まであるので、他地区の選手には脅威となる。マーク陣も実績のある選手が揃っている。笹森克也、花嶋洋之、高地祐一はいずれもS級で名を馳せた選手。それだけに後ろを固めてもらえる自力選手にとっては心強い。諸田滋也、井草正行も実績、脚力共に十分。実力者揃いの南関ラインはどう連係するのかが気になる程に、充実していると言えよう。

   

関東

 混戦に持ち込めば

 上位陣で自力を備えているのは川上真二郎だけと、やや心細い気はするが、レース巧者は揃っている。黒川勇は差し脚の斬れは抜群だし、廣瀬裕道は混戦を突っ込んで来るのは得意。他にも、時折り奇襲のカマシを打つ稲垣勝弘や、自在に構える川村洋は個々の戦いでも力を発揮出来る。しかし、やはり若手の先行選手は必要。そこで期待されるのが柿沼信也。とにかく行きっ振りがいい。徐々に決勝に乗れるまでの力を着けてきており、かなりの戦力になる。

   

北日本

 実力者揃い充実

 小田桐義継、佐々木省司の両自在型が北日本ラインの中心になる。この2人が揃って決勝進出となれば、面白いレースをしてくれそうだ。そこに北の指令塔である鈴木博達が加われば、更に厚味を増す。この3人で作戦を立てれば、あらゆる展開にも対応出来そうで、相手としてみればやりづらい。他にも、今は不調だが、本来はS級の力を持つ千葉尚也、新人でこれから伸びてきそうな古川功二もいる。相変わらず北日本の層は厚い事を感じさせるメンバー。

 

 

越川 一寿(埼玉)78期

 予選クラスでは断然の先行力を見せるが、なかなか準決を突破出来ない。持っている力を考えればもっと成績が良くてもいいのではないかと思わせる。持ち味はやはり先行。ペースで駆けさせた時の粘り脚は強靭。それだけに上位陣を苦しめるのではと期待も高まる。今回は決勝進出も十分可能性がある。主力級が捲りに構えれば構える程、越川のペースになるからだ。強気な発言の多い選手だけに、そろそろ準決をクリアして、決勝戦の意気込みを聞いてみたい処。

  


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